残暑お見舞い申し上げます。
福岡クリエイティブ・カラス○です。

さて。

いつもはあちこちにでかけては泥酔し倒す、
という、愚行の日々を晒してしまっておりますが。

今日は少々酒肴…いや、趣向変じまして。

残暑の挨拶を頻繁に耳にするようになりますと、
いやが上にもそわそわしてしまいますのが、
皆様の大好物・NPBの動向でございますね(失礼)。

セントラルリーグは、我が広島東洋カープに
残り29試合でマジック23が点灯(8/23現在)、
リーグ連覇の道を着々と進んでおります。

20170823_01

対するパシフィックリーグですが、ホークス・
イーグルス・ライオンズの三つ巴か!?と
各所色めき立っていたお盆前から、気づけば
ホークスが頭ひとつ抜けた状況です。

20170823_02

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さて。

この後、果たしてどのようなストーリーが
待ち受けているのか…ドキドキハラハラしつつ
毎夜ビールを傾けるのもいいのですが、
本日はこれまでのデータを用いて、
今後の戦況を予測してみましょう。

用いるのは、セイバーメトリクス(詳しくは
グーグル先生等にお問い合わせください)の
「ピタゴラス勝率」というシンプルな指標です。

注)
現状、式や指数などにさまざまな改良が
加えられた、より精密な数値を導き出せる
指標も存在します。

ピタゴラス勝率とは、

20170823_03

によって勝率期待値を導き出す、回帰分析を
利用した数理モデルです。

この指標に、8/22までのパ・リーグ上位
3チームの数字を反映させ、各チームの
ピタゴラス勝率を残り試合に適用して
最終勝率を予測したものが以下の表です。

20170823_04

より関連付けの強いピタゴラス勝率と
残り試合数を関連づけ、今後上乗せできる
勝ち数と、その結果最終勝率がどうなるかを
予測しています。

最大誤差は0.012、1.96%ですので、
信頼区間95%において統計的に有意であると
言えるかと思います。

得失点傾向から、ホークスがオープン戦・
交流戦・ペナントを通じて徹底キープしている
ほぼ2勝1敗ペースでゴール、という予測です。

小技抜きで「打ち勝ってきた」チームという
印象だったイーグルスは、3チーム中最小得失点差。
接戦を競り勝つタイプのチームの数字傾向から、
戦い方にちぐはぐさがあったのではと想像できます。

リーグ最多得点のライオンズ、後半戦の大型連勝で
上位2チームを猛追しましたが、仮にホークスが
現状ペースでシーズンを終えた場合、残り試合で
.900近い勝率を追わねば優勝できないという、
極めて厳しい状況です。

 
すでにカープにマジックが出ていますから、
数字上で特に遊べる要素は少ないですがが、
セ・リーグ上位3チームの予測もついでに。

20170823_05

CSという、なんとも歯がゆい魔物がしっかり
待ち構えていますので何とも言えませんが、
根拠のある数字を眺めてニヤニヤしながら、
悲願の日本シリーズが実現するのでは…と、
妄想を繰り広げる。

セイバーメトリクスの、何よりの「醍醐味」、
なのですね。

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参考までに、ピタゴラス関数の相関の強さを
示す例として、1950年から2010年までの、
NPB各球団の最終勝率と、1試合平均の得失点差を
プロットしたものが下記のグラフです。

 

20170823_06_2

【出典:Baseball LAB Archives】

 

決定係数(R2)は0.877。勝率の約88%は
得失点差に影響される、ということであり、
統計的にかなり強い相関を示している、と
言えるかと思います。

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このセイバーメトリクス、映画にもなった小説
『マネー・ボール』で描かれている通り、選手の
「得点を奪う能力」「失点を防ぐ能力」を
浮き彫りにすべく始まった指標なのですが。
「ピタゴラス勝率」の応用で、チームを指揮する
監督の「采配能力」も浮き彫りにできるのですね。

このセイバーメトリクスって、何をパラメータに
するかをしっかり定義しつつ、指標を十分に
検討していけば、日々のお仕事の業務改善や
プランニング業務にも十分に応用できそうな、
そんな気がしているのですが…

自らの首を絞めることになってはいけないので
このぐらいで。

ありがとうございました。